あの日、雪が降っていてよかった。【完】
「後で私行きますよ…?」
『家、帰ってからまた出るのめんどくさい。』
いいから行くよ、と言われてしまえば
もうそれ以上は何も言えなくて
私は大人しく雪村さんの隣に並んだ。
「もうすぐ、今年も終わりなんですねー…、」
『ふはっ…、……香月ってさ、』
「な、なんですか?」
『たまに、ばあちゃんみたいなこと言うよね。』
雪村さんはクククッと笑いながら
私に言った。
『家、帰ってからまた出るのめんどくさい。』
いいから行くよ、と言われてしまえば
もうそれ以上は何も言えなくて
私は大人しく雪村さんの隣に並んだ。
「もうすぐ、今年も終わりなんですねー…、」
『ふはっ…、……香月ってさ、』
「な、なんですか?」
『たまに、ばあちゃんみたいなこと言うよね。』
雪村さんはクククッと笑いながら
私に言った。