あの日、雪が降っていてよかった。【完】
終わりと始まり
[12月31日 18:00]


『唯ちゃんやっほー、一昨日ぶりー。』

「仁さん忍さん、お疲れ様です、」

『"お疲れ様"って笑 今日は仕事しに来たわけじゃないから、』


夕方、玄関から顔を覗かせた2人は

両手にコンビニのビニール袋を持って

お邪魔します、と声を揃えた。


「そ、それどうしたんですか?」

『これはー、ここ何日かの食料ー、』


ちらり、と袋の中をのぞくと

ほぼ8割がお菓子で。

私は、なるほど、と苦笑した。
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