あの日、雪が降っていてよかった。【完】
『あれ、ゆきは?』

「雪村さんは…、」


あそこに、とお部屋のほうを指さすと

相変わらずストイックだねー、と

忍さんは笑った。


『多分配信やってるんでしょ、今年最後だもんね。』


ぴぴ、とスマートフォンを操作した仁さんは

ほらやっぱり、と私に

その画面を見せた。

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