あの日、雪が降っていてよかった。【完】
『そんなこと言わずに作ってよーー。ゆきが食べないなら俺食べるしー、』

『………別に食わないなんて言ってないだろ、』

「そ、そうですか…?」


どうしよう、と少し困って

仁さんに助けを求めると

彼もまた困ったように苦笑していた。


『2人とも、あんまり唯ちゃん困らせたらだめだよ。』

『……最初に作るって言い出したのは香月でしょ、』



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