あの日、雪が降っていてよかった。【完】
何?と僕がもう一度言うと

村瀬はさっきとは打って変わって真面目な声で

雪村さ、と話し始めた。


『彼女の出した答えがOKならいいけど、もしそうじゃなかったらどーするつもりなんだ?』

『………どーするって、何が、』

『家に住まわせてんだろ?彼女、』


香月が僕の家に住んでいることは

神室と雲英以外

リスナーはもちろん、村瀬にも話していない。

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