あの日、雪が降っていてよかった。【完】
『なんでお前、それ知ってんの、』

『………誕生日配信、映ってたろ?』

『それは別に…、神室と雲英もいただろ。』

『あんな深夜に女の子をわざわざ連れて行かねぇだろ、普通に考えてさ。……まぁ、最初に雪村んちであった時から薄々気づいてたけど。』


無駄に勘のいいやつだ。

僕が黙っていると

で?と村瀬は答えを急かすようにそう言った。


『別に、香月の答えがどうであっても今の環境を変える気はないよ、』


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