あの日、雪が降っていてよかった。【完】
『確かにさー、あの子天才だよな。それは俺もわかるよ?』
『…………あと、コーヒー。』
『コーヒー?』
『僕は今まで、あいつの淹れるコーヒーよりうまいコーヒーを飲んだことない。』
『それが、プライベートな理由?』
そうだけど、と僕が答えると
なんだそれ、と村瀬は苦笑して言った。
『まぁさー、雪村がそんだけ情熱的に想ってんなら伝わってるんじゃねぇの?相手にも。』
また進展あったら聞かせてー、と
村瀬は言って
僕の返事も聞かないまま、電話は切れた。
『…………あと、コーヒー。』
『コーヒー?』
『僕は今まで、あいつの淹れるコーヒーよりうまいコーヒーを飲んだことない。』
『それが、プライベートな理由?』
そうだけど、と僕が答えると
なんだそれ、と村瀬は苦笑して言った。
『まぁさー、雪村がそんだけ情熱的に想ってんなら伝わってるんじゃねぇの?相手にも。』
また進展あったら聞かせてー、と
村瀬は言って
僕の返事も聞かないまま、電話は切れた。