あの日、雪が降っていてよかった。【完】
雪村さんに付き合わないか、と言われてから

あの日の記憶は本当に現実のものだったのか

日付が経つにつれどんどんわからなくなってきて。

雪村さんは今どんなことを考えながら生活しているのかが気になって

ついつい配信をのぞいてしまうのだ。


『最近ゆき、配信頻度多いよねー。俺もたまに見てるけど。プライベートでなんかあったのかな、』

「ぷ、プライベートで、ですか?」

『うん。本人は気づいてないかもだけど、プライベートでなんかあると配信頻度増えるんだよ、ゆきは。』


仕事のことって可能性も全然あるけどー、と笑う忍さんに

何も悟られないように、そうなんですね、と相槌をうった。
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