あの日、雪が降っていてよかった。【完】
『お前さー、そんな能力持ってんならなんで最初に言わねーんだよ、』
「す、すみません…、」
『なんも持ってねーのかと思ったら、ふつーに天才じゃん。』
雪村さんは一瞬にやり、と笑って
ぽん、と私の頭に手をのせた。
「…………ありがとう、ございますっ…、」
『…って、え、なんで泣いてんのお前、』
「いっ、今まで、そんな風に言われたこと、なかったのでっ…、」
「す、すみません…、」
『なんも持ってねーのかと思ったら、ふつーに天才じゃん。』
雪村さんは一瞬にやり、と笑って
ぽん、と私の頭に手をのせた。
「…………ありがとう、ございますっ…、」
『…って、え、なんで泣いてんのお前、』
「いっ、今まで、そんな風に言われたこと、なかったのでっ…、」