あの日、雪が降っていてよかった。【完】
『あーー、ゆきがマーキングしてる。』

『ばか、変なこと言ってんじゃねぇよ、』

『だってそーでしょー?唯ちゃんのこと心配だから、』


違う?と首を傾げる雲英先輩を

雪村さんは鬱陶しげに睨んだ。


「き、雲英先輩やめてください、全然、そーゆーのじゃないですから…、」

『あーー、ちょっと、俺だけ先輩呼びとかやめてよ。忍と、仁でいーから!』


ねぇ?と雲英先輩は神室先輩のほうを見つめて

にっこり笑った。

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