恋する乙女の下着事情
<保育園前・駐車場・その6>

「そうねぇ・・
協力したいけど・・時間くれる?」
高屋敷はそう言って、立ち上がった。

「じゃあ帰ります。」
リノアが立ち去ろうとすると
「リノアちゃん、お友達だから、ハグ!」

高屋敷がいきなり、リノアに抱きついてきた。
美形男子なのに、
このおねぇギャップは・・・・
いったいなんなのだ??

リノアは
高屋敷に抱きつかれたまま・・・
やや、
硬直気味に立ちすくんでいた。

それに、この人、
すごくいい匂いがする・・
薔薇の花みたいな・・・

高屋敷はリノアから体を離すと、
満足げに言った。
「今日はありがとう!!
また、連絡するね。バイバイ!」

高屋敷が平べったいスポーツタイプの高級外車
(リノアにはそう見えた?)
に乗って、エンジン音高く去っていった。

それを見送ると、
リノアは首を横に振りながら、
保育園のほうに歩いて行った。

自分の汗臭さが気になる。
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