恋する乙女の下着事情

高屋敷先生の下着講義

<部長室・高屋敷の講義・その1>

「ちがーう!!」
高屋敷は速攻で言った。
指を2本立てて、横に振る。

「いい?・・
お化粧は、自分の気持ちを上げるためにやるの!
きれいなものを見たり、聞いたりすることは
自分のためなの。見なさい!!」

高屋敷が、
指の爪をみせびらかすように、
高く掲げて見せた。
美しいラメ入りの、ネイルの装飾が輝く。

「女の特権よ!」
高屋敷は声高く、宣言した。

「あの、私はかわいくないので
身長もあるし・・足大きい・・」
さすがに
リノアも自分が強いから、・・
かわいらしくないとは言えない。

握力、肺活量、足のサイズは
男子なみにある。
洋服は男物か、または通販になってしまう。
もしくは海外ブランド・・・

高屋敷はそれを聞いて、口を尖らせた。

「まったく、日本は<かわいい>
ばっかりで嫌になるわ。
もっとエレガンスとか、クールビューティとか、セクシーとか、
ジャンルはいっぱいあるのに!!」

リノアは拝聴姿勢になった。
「だいたい、日本の男も悪いのよね。<顔は童顔、胸は巨乳>って
好みの奴が多いから」
確かに・・・
リノアは、アニメ好きの弟子の顔を思い浮かべた。

高屋敷は
リノアの全身を上下に視線を移し、くまなくチェックするように見て、

「あなた、
スポブラとでっかい叔母さんパンツ、はいてるんでしょ!」
と、(のたま)った。

確かに、スポブラではあるが・・
パンツはでかいか・・・?
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