恋する乙女の下着事情
<廊下の決闘・その2>

この機会を逃すまいと、高屋敷が
その背中に思いっきりすがった。

「支社長・・私、コワイ!!!」

支社長は指で、
切れた唇からの血をぬぐいながら立ち上がった。

「わけがわからないが・・
それより・・
こいつをなんとかしなければ・・」

支社長が上着を脱ぎ、ネクタイをはずした。
やや後ろで、高屋敷が慌てて上着を受け取る。

「高屋敷、危ないから、むこうに行けっ!!」
支社長はリノアから目を離さず、
大声で命令をした。

「キャー・・支社長、
私のために闘ってくれるの?
夢みたい!!」
高屋敷の目から、
大量のハートが飛び交っている。

「違う!捕獲する!
警察は呼べないからな・・!
スキャンダルになると困る!」
廊下でリノアと支社長が対峙(たいじ)した。

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