恋する乙女の下着事情
<廊下の決闘・その3>

「邪魔なんだけど・・
ここまで来たら、後には引けないから」

リノアの脳内は、
すでに戦闘状態のスイッチが入っていた。

コートの下は、
高屋敷先生御推薦の、あのセクシー下着だ。

レースでかなり透けているが、
恥ずかしいのを超えて、
なんか無敵な気がする。

化粧もそうだが、
いつもの自分ではない・・
酔いもあって、リノアは大胆になっていた。

わかりやすく言えば、
覆面マスクをつけたプロレスラーが闘う感覚に近い。

「うーーーーん」

支社長は、
少しためらうように顎に手をやり

「目のやり場に困るな。
集中できない・・・
高屋敷、
そこのモップをこっちに投げろ!」

「えええ?」
それでも、
高屋敷はすぐ近くにあったモップを投げた。

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