恋する乙女の下着事情
<廊下の決闘・その4>

支社長は片手で受け取り
「よくわからんが・・君は・・
つまり高屋敷の・・
精子が欲しいと言ったな」

「・・・・」
リノアは無言だ。
脳内は、
すでに戦闘モードに入っている。
理由は関係ない。
邪魔する目の前の敵を、ただ倒すだけ・・・

「このまま帰るつもりはないのか・・」
支社長はモップを、上段に構えながら言った。
「こうしよう。君が俺に勝てば、
高屋敷の精子をくれてやる。」

「キャー・・そんなご無体な・・」
高屋敷が、側のカーテンを握りしめて叫んだ。

その悲痛な叫びに、
支社長はちょっと考えるようだったが、
「無理な相談か・・
それでは俺ので、どうか ?」

「キャー!!もっとイヤー!!
もっと拒否!!」
高屋敷は、さらに大きな悲鳴をあげた。

「私は・・負けない・・」
試合で数多く闘ってきた。
ドックファイトだって・・

リノアの闘う本能が、酒で理性を失っている分、野生化している。
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