恋する乙女の下着事情
<廊下の決闘・その5>

「怪我をさせたくないが・・っ!」

支社長がモップの柄で、一瞬の隙をついて切り込んできた。
リノアはすいっとよけた。
支社長はすかさず柄をもって、
構え直した。

「さすがに隙が無いな。
相当手練れか。接近戦に強いか・・」

「素敵!私を奪おうと、
二人が闘っているなんて・・」
高屋敷の視線は釘づけだ。
まるで映画みたいに素敵!!

ダンディな諜報部員と
華麗な女スパイが闘っているやつ。

「高屋敷!グダグダしてないで、
そこのカーテンをはずせっ!」
支社長が、大声で命令をした。
「えー・・なんで・・」
この決闘をもっと見ていたいのに・・と思いつつ
高屋敷はカーテンを引っ張った。
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