恋する乙女の下着事情
<廊下の決闘・その6>

「捕獲だ!!
こいつは野生のトラだ。
酒かっくらっている凶暴なやつだ!!」

しかたがないので、
高屋敷がカーテンを
思いっきり引っ張ってはずした。

リノアは廊下の中央に立っている。
次の攻撃をどうするか・・
相手がどう出るのか、考えているのだろう。

支社長はリノアの動きに目を離さず、高屋敷に指示を出した。

「網の代わりにこれを使うぞ!!
そっちを持て!」
「はいっ!」
「合図したら走れ!」

二人がカーテンを網のように広げ、リノアに向かって走った。
そのまま
リノアはバランスを崩して、
カーテンにからめとられ転倒した。

支社長がカーテン越しに、
すかさず床に倒れたリノアを抑え込んだ。

「高屋敷!ロープか何か、
縛るもの持って来い!
早くしろ!!」
「えー?リボンでいいですか?」
この緊急事態に関わらず、
高屋敷はかなり間抜けな声を出した。

「何でもいい!!早く持って来い!」
さすがに、支社長が怒り声をあげた。

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