恋する乙女の下着事情
<廊下の決闘・その7>

カーテンの下でリノアが暴れて、
抑え込むのに力がいる。

リノアは、カーテンでぐるぐる巻きにされ、
手首は後ろ手にリボンで縛られて
動けなくなっていた。

支社長は髪をかき上げて、
呼吸を整えるようにしてから、
高屋敷に次の指示を出した。

「俺の車を地下駐車場にまわせ。
中にロープがあるから持って来い!」

高屋敷は投げられた車の鍵をキャッチすると、
「こいつを運ぶぞ!!
配送用エレベーターなら誰にも見つからない。」

支社長はリノアを引きずって、
荷物配送用の大型エレベーターに押し込んだ。
高屋敷は
すぐに別のエレベーターのほうに走った。

「支社長!!準備できました!!」
高屋敷が息を荒らしながら、
ロープを片手に走ってきた。

駐車場入り口そばには
大型ジープがつけられ、エンジンがかかっている。

支社長はリノアの巻かれている
カーテンの上から、銀のアルミ保温シートを巻き、ロープをかけた。

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