恋する乙女の下着事情
<山荘・その5>

支社長はあごのあざに手をやって、すこし笑った。
「まったく・・
君はギャップがありすぎるな。
子どもを背負っている時と、
昨夜とは・・
高屋敷チョイスか、趣味がいい。
確かにそそられるな・・」
リノアは緊張した。

さて、次はどうでるのか・・

支社長はリノアに「すぐむこうに行け」
と言うように手を振り
「早く行け。俺も疲れている。
トラを相手にはできん」

支社長は近くに置いてあった
毛布を取り、ソファーに横になり、背をむけた。
そして毛布をかぶり動かない。

しばらくして、
リノアはそっと立ち上がり、
気が付いた。
自分のいた所は、トラの毛皮の上だった。
< 58 / 70 >

この作品をシェア

pagetop