恋する乙女の下着事情
<山荘・リビング・その2>

リノアは呆然と・・支社長、
いや、
支社長の青あざを見つめた。

「襲われたいって・・」
何たる変態??
襲われたい願望の持ち主か?
理解不能だ。
あの高屋敷先生の下着講義も難解だったが・・

「とにかく、君とは決着をつけないと、
俺の気持ちは収まらない」
支社長は、自分のあごについている青あざに指で触れた。

「・・闘うなんて・・しません」
リノアが答えた。
(変態相手に・・)
「それでは不戦勝で、俺の勝ちだな」
支社長は平然と答えた。

「お付き合いされている女性が
いるのを知っています。
高屋敷さんから聞きました」
リノアはきっぱりと言った。

「ああ熱帯魚の事か・・
あれは、エスコートサービス、
つまり金だけの付き合いなのだが。」

支社長は、少し弱気に見えた。
「・・すぐに返事は求めない。
が、手首が治るまで考えてくれ」

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