ねぇ、
生まれ、育ったこの島に、ずっと居られると思ってた。
「母さんもみっちゃんもまで起きてたの?」
…はるくんとも、ずっと一緒だと思ってた。
学年が違くて、東京の高校に入学するのが私の方が1年だけ早いとわかる、この日までは。
それからは、ずっと孤独だとも、勘違いし始めた日でもあった。
この日、私の人生は大きく変わった。
大好きな、この島に。
大好きな、人たちに。
必ず、帰ってこられる、また会えるように。
あの日、私は大きく前へと一歩を踏み出した………。