10秒先の狂恋 ~堅物脳外科医と偽りの新婚生活~

 そう思ってまた泣きそうになった瞬間、大和先生は突然、自分の服を脱いだ。
 先生の逞しい裸の胸板が目に飛び込んでくる。

「そんなこと今言ったら、最初からめちゃくちゃに抱かれること分かってる?」

 そうはっきりと言った大和先生の熱っぽい目と目が合うと、私の心臓はドクリと大きな音を立てて跳ねた。
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