10秒先の狂恋 ~堅物脳外科医と偽りの新婚生活~
先生と目が合うと、先生はまたキスをして、次はそのまま首筋にキスを落としていく。
「果歩」
大和先生の手が足を撫でると、私の身体はビクンと跳ねる。それに気を良くした大和先生はさらに手を中心に進める。
「ふぇっ! んっ、だ、だめっ! な、なんでまたするんですかぁっ! あ、っ……! こんなに何回もってやっぱり、お、おかしいですっ!」
思わず叫ぶと、大和先生はクスリと笑って私の顔をまっすぐ見た。
「うん、狂ってるんだ。果歩のこと好きな期間が長すぎて……果歩のことが好きすぎて狂ってる」
大和先生は微笑む。「だから果歩も俺に狂ってよ」
「んんっ……」
またキスだ。私は入り込んできた大和先生の熱い舌に自分の舌を絡ませる。
全身につけられていくシルシさえも、自分の身体を熱く、気持ちよくさせていくってこともわかっていた。