fate
ウザイや、最悪と言う言葉では表せない位の憎しみの感情がどんどん込み上げていく。それでも、ぐっとこらえる。言って言い返していたら、きりがないから。。お母さんが私の腕を持つ力が弱くなったとき、私は力任せに手を振り払う。そして階段を登ろうと一段目に足を置いて振り返る。
和美:「そう言う自分だって、夜中お父さんが寝てる時、こっそり抜け出してるじゃない。自分を直してから、私に注意してよね!」
階段を急いでかけあがると、お母さんも後をつけるように登ってきた。
喧嘩をすりのがめんどいから、駆け足しをして自分の部屋にはいった。
お母さんは、一階に降りて行った。しばらくして、ベッドに横になると、心友の祐子からメールが届いた。内容は、彼氏ができたとか、旅行へ行くだとか、私に関係ない事が沢山書いてあった。
私は、おめでとうメールを慣れたてつきで送って、携帯の充電を切った。
もう、生きててもなんにもいい事なんてないよ。でも、私が今日一番最悪だった事が勇斗との事だった。勇斗に一目惚れしたのに、なんで私は、人を傷づける言葉しか、言えないんだろう。あの事を思い出す度、何度も胸が痛くなる。一目惚れの威力がこんなにも、大きいなんて初めて体験した。。
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