【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。


「新婚旅行、俺たち行けるのか?」

 そう問いかけられたわたしは確かにと思いながら「どう、でしょうね……?」と答えた。
 そしてキッチンで手を洗うと、アルコール消毒をしてからコンビニの袋に手をかけてサンドイッチのビニールを破いてパクリと食べ始めた。

「美味しいこれ」
 
 新商品のアボカドチーズオニオンのサンドイッチを買ってみたが、これがまた絶妙に美味しかった。

「さくら、なんだそれ?」

「新商品のアボカドチーズオニオンのサンドイッチです。美味しいですよ」

 と伝えると、北斗さんは「さくらは本当に期間限定とか変わりもの商品が好きだな」とコーヒーを淹れながら言っていた。

「そうですか?」

 そう言われると、結構期間限定品とか好きで昔からよく買っていた気がする。

「この前もなんか買ってただろ?なんだっけ……。あ、あれだ。カレー味のアイスだ」

「あ、そうでしたっけ?」

「あれは究極にマズそうだった記憶があるぞ」

 と言いながら、北斗さんはコーヒーにミルクを入れていた。

「まぁ、普通にカレーでしたよ?冷たいカレー?みたいな感じでしたし」

「……だろうな。想像はつくよ」
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