【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
と言いながらも、北斗さんは「まぁそんな変わり者のさくらの方が、さくららしいけどな」と言ってわたしの隣に座ってきた。
「それ俺にも一口くれるか?」
「食べたいんですか?いいですよ」
わたしはアボカドチーズオニオンサンドイッチを北斗さんの口の中に入れた。
「ん? 結構美味くね?」
「ですよね?」
「確かに、これは結構イケるわ。 女子が好きそうだな」
と言いながら、北斗さんは「もう一口くれ」と言ってきたので「仕方ないですね」と、残りを全部あげることにした。
「美味かった。ありがとうな」
「いえいえ。また売ってたら今度は、北斗さんの分も買ってきますね」
「それは楽しみだな」
こうして何気なく過ごす夫婦としての日常は、どこか想像してる夫婦とは違うかもしれない。
だけどこれが、わたしたち救命医の夫婦としての在り方なのだ。
なるべく辛いことがあった時や落ち込むようなことがあった時は、お互いに励まし合って笑顔になれるようなことを言ったりしている。
家に帰れば辛いことや悲しいことが、楽しいことに変わるように、わたしたちは日々、努力している。