【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
夫婦はいつも二人で一つ
⑬諦めたくない命~SIDE北斗~
さくらと結婚して一年が過ぎた頃、俺たちはさくらの父親や医院長に言われて、結婚式を挙げた。
「さくら、愛してる」
「……わたしも、愛してる」
お互いの病院の医院長や家族、親族などが見守る中、俺たちは永遠の愛を誓った。
ずっとそばにいる。そう誓って俺は、さくらと誓いのキスを交わした。
さくらとずっと夫婦でいられたら、俺はどれだけ幸せなんだろうと考えた。……さくらと結婚して間もない頃、さくらは俺に言った。
【北斗さん。わたしたちこんな医者同士だし……。きっと、すれ違うことも多いかもしれません。 そうなって本当に上手くいかなくなった時は、わたしたち離婚しましょう?】
その時が来るのかなんて、結婚した頃は分からなかった。……けど今ならよく分かる。
そういう時だからこそ、一緒にいたいと思うのが夫婦なのだろう。俺とさくらは、似た者同士だと思っている。
こうやって何かを共有し合って生きていくのって、悪くないなと思った。
「さくら、ずっと一緒にいよう」
「北斗さん……。わたしも、ずっと一緒にいたい」
さくらとこうして体を重ね合うと、より幸せだと感じる。