【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
「北斗さん……。愛してる」
「俺の方が、愛してるし」
そうやって愛の言葉を交わしながら体を重ね合うのは、夫婦として最高の幸せなのかもしれない。
だけどこんなにも愛おしくて仕方ないのは、さくらのことを愛してるからだ。
「さくらは、今幸せか?」
「もちろん。……幸せに決まってます」
「そうか。 俺も幸せだ。さくらと結婚してよかったと思ってる」
俺がそう告げると、さくらは「……わたしも、よかったと思ってます」と言って俺の腕の中に寄ってきた。
俺は寝室の棚に飾ってある結婚式の時に撮影したウェディング写真を眺めながら、俺はさくらの頭を撫でていく。
「さくら、もう眠いだろ?」
「……うん」
「よし、寝るか」
「……おやすみなさい。北斗さん」
俺はベッド側のルームランプを消すと「おやすみ」と呟いて二人一緒に眠りについた。
「おはよう、さくら」
「おはようございます」
さくらは俺に可愛らしい笑顔を向けると、挨拶してきた。
「よく眠れたか?」
「はい。北斗さんは?」
「俺もよく眠れたよ。さくらのおかげでな」