【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
だけどわたしたち医者は、クヨクヨしていられない。次から次へと、患者はやってくるのだ。
休む暇もないくらい、急患は運ばれてくる。
「さくら先生、急患です!」
「すぐ行きます」
わたしはすぐに救命に戻り、処置室へ走った。
「どんな状況ですか?」
「40代男性です。呼吸困難で搬送されました!血圧66です。 酸素投与したら、一時改善したとのことです」
「分かりました」
ルートを確保し、モニターを確認していく。
「本田さん、バイタルは?」
「安定しています」
「酸素マスクお願いします」
処置を続けること約20分。患者の容態は安定し、呼吸も安定した。
「一般病棟にお願いします。目が覚めたら、血圧確認もお願いします」
「分かりました」
一方四方木先生と今月から綿貫(わたぬき)総合病院から赴任してきた松村先生が、別の患者さんを処置していた。
「四方木先生、手伝います」
「ありがとうございます。輸液全開にしてもらえますか?」
「分かりました」
輸液を全開にし、アドレナリンを投与していく。
「アドレナリン、入れました」