【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
愛してるの魔法
⑮幸せのデート
「北斗さん、こっちこっち!」
「ちょっと待てよ、さくら。そんなに慌てるなつて」
今日は一週間ぶりの休みで、久しぶりに北斗さんと夫婦デートだ。北斗さんとのデートはとても楽しみで、昨日はなんだか眠れなかった。
「北斗さん、早く!」
「分かったから、そんなに走るなって」
今日は北斗さんととあるフラワーパークに来ていた。そこは花がたくさん咲いていて、とてもキレイな場所だった。
「見てください、北斗さん」
北斗さんと手を繋ぎながら、花を観察していく。小さい花から大きい花、珍しい花まで咲いている。
思わず写真をたくさん撮ってしまうくらい、素敵なパークだ。
「キレイだな」
「はい。すっごくキレイです」
このフラワーパークのチケットは、北斗さんが同僚の先生からもらったもので、期限が今週までだったそうだ。
花柄のイメージがあるわたしに、北斗さんはすぐさま「一緒に行かないか?」と聞いてくれた。
もちろん、わたしはすぐに「行きたいです」と返事をした。
「今日、わたしすっごく楽しみだったんです」
「そうか」
「ありがとう、北斗さん。連れてきてくれて」