【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
わたしはコーヒーを淹れながら、みんなにそう告げた。
「え、来月ですか?」
「はい。 来月わたし、旦那と新婚旅行に行くんです」
「え?新婚旅行ですか? いいですね!」
と、四方木先生はニコニコしながら言った。
「は、はい。京都に2日間行くことになりました」
「京都ですか~。良い所ですよね、京都」
四方木先生はニヤニヤしながらそう言っていた。
「はい。なので来月、2日間休みを頂きますので、よろしくお願いします」
「はい。了解です」
「……了解です」
松村先生も後から、静かに返事をした。
「すみません、人手不足なのにわがまま言って」
「いいんですよ。さくら先生は新婚なんだから、新婚旅行くらい行かないと、ですよね」
「ありがとうございます、四方木先生」
その後朝のミーティングを終えたわたしたちは、それぞれの役割についた。
「高山さん、201号室の遠藤さん、ちょっと血圧高めのようなので注意してください」
「分かりました」
「それから昨日運ばれた患者さん、バイタルの変化に注意してください」
「分かりました」