【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。


 わたしはコーヒーを淹れながら、みんなにそう告げた。

「え、来月ですか?」
 
「はい。 来月わたし、旦那と新婚旅行に行くんです」

「え?新婚旅行ですか? いいですね!」

 と、四方木先生はニコニコしながら言った。

「は、はい。京都に2日間行くことになりました」

「京都ですか~。良い所ですよね、京都」

 四方木先生はニヤニヤしながらそう言っていた。

「はい。なので来月、2日間休みを頂きますので、よろしくお願いします」  

「はい。了解です」

「……了解です」

 松村先生も後から、静かに返事をした。

「すみません、人手不足なのにわがまま言って」

「いいんですよ。さくら先生は新婚なんだから、新婚旅行くらい行かないと、ですよね」

「ありがとうございます、四方木先生」

 その後朝のミーティングを終えたわたしたちは、それぞれの役割についた。



   


「高山さん、201号室の遠藤さん、ちょっと血圧高めのようなので注意してください」

「分かりました」

「それから昨日運ばれた患者さん、バイタルの変化に注意してください」 

「分かりました」
< 138 / 180 >

この作品をシェア

pagetop