【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
その次の日の朝、家に帰るとさくらがリビングで寝ていた。
「スーッ……スーッ……」
リビングのソファの上で静かに寝息を立てて眠るさくらの横顔を見て、なんだか少しだけホッとした。
「……さくら、愛してるよ」
さくらのことをこんなに愛しているからこそ、手放したくない。
これからだって俺は、さくらのことを愛し続けたいと思っている。……さくらとの間にいつか子供が出来たら、嬉しいなとも思うし。
さくらとの間に子供が出来たら、きっと幸せだろうなと最近感じるようにもなった。
「んん……っ……ほく……とさん?」
「悪い、起こしちゃったか?」
気が付いたらさくらは目を覚ましていて、うつろうつろな目で俺を見つめていた。
「おかえりなさい……北斗さん」
「ただいま、さくら」
さくらの寝顔は相変わらず可愛い。さくらを見てると、なんか安心する。
「北斗さん、どうしたん……ですか?」
不思議そうに俺を見るさくらが可愛くて、俺はそっとさくらを抱きしめた。
「ちょっとだけ、こうしていたい」
「……はい。お好きなだけ、どうぞ」
そんなさくらに、俺は今日も恋をする。