【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。


「もう食べるか?」

「はいっ」

「じゃあ着替えてこい。すぐ用意する」

 わたしは「すぐ着替えてきます」と伝えて、急いで部屋に戻った。
 部屋着に着替えたわたしの目の前には、黄金色に輝くふわとろのオムライスが並べられていた。

「美味しそう……!」

 このオムライスは、テンションが上がる……!

「食べるか」

「いただきます」

 わたしは手を合わせると、スプーンを右手に持ち出来たてのオムライスを口に運んだ。

「どうだ?」

「美味しいです……!」
 
 北斗さんが作ってくれたオムライスは卵がふわとろオで、ケチャップライスは塩コショウとケチャップ、バターというシンプルな味付けになっていた。

「良かった。美味いか」

「美味しいです、すごく美味しい」

 味付けもちょうどいいし、わたしの大好きなオムライスの味だ。

「さくらは美味そうに食べるな、本当に」

「え、そうですか?」

「ああ。俺はさくらの食べてる姿を見ると、幸せだと感じるよ」

 そう言われたわたしは「……ありがとうございます」と答えた。

「……あの、北斗さん」

「ん?」
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