【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
それでもわたしたちがこうして夫婦として一緒にいられるのは、お互いにお互いをちゃんと想い合っているから。
どんなに大変な仕事だとしても、わたしたちはそれをちゃんと分かっている。
「明日も楽しい旅行にしような、さくら」
「……うん」
北斗さんとならきっと、楽しい新婚旅行になる。そんな予感しかない
「さくら、夕飯の前に温泉でも入るか?」
「そうですね。そうしましょうか」
わたしたちは夕飯を食べる前に、温泉に入ることにした。 温泉は部屋の奥にあって景色もいいので、二人でのんびりと外の露天風呂に入った。
「お風呂気持ちいいな、さくら」
「うん、すごく気持ちいい」
こうして二人で外の露天風呂に入るなんて、思ってもなかった。 だけどとても気持ちがいい。
そしてお互いに身体をくっつけあっては、その温もりを感じる。
「あっ、ちょっと北斗さん……。くすぐったいですって」
北斗さんに後ろから抱きしめられると、とても幸せだ。だけどちょっぴり恥ずかしい。
「さくらの肌はすべすべだな。マシュマロみたいだ」
「そんなことないですよ」
マシュマロみたいか……嬉しいな。