【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
北斗さんからのサプライズ。……すごく嬉しくて、朝から幸せだった。
そして朝ごはんにバイキングを食べて、服を着替えたわたしたちは、十時前にチェックアウトした。
「北斗さん、朝ごはん美味しかったですね」
「そうだな」
朝ごはんは洋食のバイキングだった。焼きたてのパンにオムレツ、コーンスープ、スクランブルエッグなどの他に、フレッツュなフルーツなどもあってどれも美味しかった。
「さ、まずは……ここからか」
観光マップを頼りに、行き先へと向かっていく。今日は夕方の新幹線に乗って帰らないといけないためあまり時間がないけど、今日の旅行を思いっきり楽しみたい。
「今日で帰らないと行けないのか……。なんかもっと満喫したい気分だな」
「はい。時間が経つのは早いですよね」
昨日京都に来たばかりなのに、もう帰らないと行けないのか……。時間の流れは残酷だな。
「そんなこと言っても仕方ないか。 今日はさくらの誕生日だから、さくらの行きたい所に行こう」
「……ありがとう、北斗さん」
「さ、行くぞさくら」
北斗さんと手をギュッと握りしめて、わたしたちは歩き出した。