【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
「愛してるよ、さくら」
「っ……北斗、さんっ……」
その言葉でわたしは、更に涙が出た。
「さくら、改めて、誕生日おめでとう」
「ありがとう……北斗さん」
今日は今までで一番、ううん、世界で一番。最高に幸せな日だ。
「さくら、さくらにプレゼントがあるんだ」
「え? プレゼント……?」
だって朝、バラの花束もらったのに? まだプレゼントがあるの……?
そんなの聞いてないよ、北斗さん……。
「ちょっと目を閉じてて」
「う……うん」
言われた通りに目を閉じると、わたしの首元に何かヒヤッと冷たい物を感じた。
「開けていいぞ」
「……えっ、これって」
ゆっくりと目を開けると、首元にはずっとわたしが欲しかったブランドのネックレスが付けてあった。
「似合ってるよ、さくら」
「え、なんで……?」
わたしが欲しかった物だけど、北斗さんに欲しいって言ったことなかったのに……。なんで?
「さくら、前にそのブランドのパンフレット見てただろ? もしかして欲しいのかと思って」
そんなサプライズされたら……また嬉しくて泣いちゃうよ。
本当にずるい、北斗さんは。