【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
そしてわたしたちはその後、美味しい物をたくさん食べてから京都駅に戻り、みんなへのお土産を買ってから新幹線に乗り込んだ。
「さくらも疲れたら、寝てろよ?」
「うん、分かった」
初めての新婚旅行は、とても楽しかった。そしてとても幸せだった。
時間が足りないなって感じるくらい充実していたけど、まだ行けなかった所もあるから、次に来た時には行けていない所に行きたいな……。
「北斗さん、毛布使う?」
「いや。さくらが使えよ」
「ありがとう、北斗さん」
新幹線に乗り込んでからしばらくすると、北斗さんは疲れたのか眠りだしていた。
「……おやすみなさい、北斗さん」
わたしは自分の使っていた毛布を北斗さんの体にも掛けてあげると、そう呟いた。
そして北斗さんの唇に軽くキスをして、わたしも北斗さんに寄り添い、眠りに付いた。
それから半年が過ぎた頃、わたしはお腹に新しい命を宿した。 妊娠を報告したら、北斗さんはとても喜んでくれて、我が子の誕生を心から待ち望んでいた。
父も念願の孫の誕生を嬉しく思っているようで、楽しみだと言っていた。
わたしたちには今、これから先の明るい未来だけが見えていたーーー。
【THE END】