【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
一応、新婚です。

③ドSな夫です。



「ただいま」

「北斗さん、おかえりなさい」

 仕事を終えて帰ってきた北斗さんは、疲れた顔をしていた。

「北斗さん、大丈夫ですか?」

「ああ。急患多すぎて参ったわ」

 なるほど……。患者さんが多かったんだ。

「それはお疲れ様でした」

「さくらの所は?」

「うちは今日、そんなにですかね?」

 何せすすきの総合病院は、あのセレブや多数の政治家も通っているくらいだしね。
 
「マジかよ」

「うちはでも今日、ピーナツアレルギーを発症してアナフィラキシーショックを起こして、搬送されてきた患者さんが一人いて……。あと少し遅かったら、危なかったです」

「そうか。 良かったな、助かって」

 そんな北斗さんの言葉に、わたしは「はい」と返事をした。

「さくら、夕飯は出来てるか?」

「はい。食べますか?」

「頼む」

 わたしは「はい」と返事をして、すぐに夕飯に作ったブリの照り焼きとわかめと豆腐の味噌汁を温めた。

「さくら、着替えてきていいか?」

「はい」

 その間に味噌汁をお椀によそい、雑穀ごはんを茶碗に盛り付け、ブリの照り焼きをお皿に乗せる。
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