【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
「さくら……。お前の身体、マジで最高だな」
北斗さんにそう言われると、妻として喜ぶべき所ではないかとも思うけど……。
やっぱりわたしの体が目的なのかな、ってそう思ってしまう部分もある。
「北斗さっ……」
行為の最中に夫の名前を呼ぶのは、普通なのかどうかも分からないけど、なぜか行為の時にはいつも北斗さんの名前を呼んでしまう。
「さく、ら……っ」
お互いの体が熱を帯びてくると同時に、その理性は体の奥深くまで、ぐっと深くまで繋がってくる。
「んんっ……あぁっ」
奥深くまで繋がれたその欲望は、段々と激しさを増していく。
北斗さんの大きな逞しいその背中にしっかりと腕を回すと、北斗さんのニオイがした。
「はぁっ……」
時折吐息を漏らしながら、何度も口付けを交わしていく。
そしてぐっと奥まで重なるその理性に、何度もわたしは北斗さんの名前を呼んだ。
「さくら……」
「北斗……さんっ」
こうやって名前を呼ばれる度に、わたしは本当にこの人と夫婦なんだと思い知らされる。
その欲望が、その体が、その熱情が……。わたしの中をどんどん支配していく。