【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
まだ北斗さんのことをあまり知れてないからこそ、不思議な発見がたくさんある。
北斗さんが毎日プロテインを飲んでいることや、納豆大好きなこと。そしてお肉が大好きなこと、そして意外と不器用な所も。
全部、北斗さんと結婚したからこそ、知れたことだった。
お見合いの席でなぜか、初対面なのに見初められてしまい、わたしは妻になった。
結婚してから初めて身体を重ね合った日は、あまりにも緊張してしまってすごくドキドキしたのを、今でも覚えている。
こんな風に薄暗い部屋のこのベッドの上で、北斗さんと初めて初夜を交わしたあの日、わたしは本当にこの人の妻になったのだと感じた。
何度も熱くキスをして、何度も奥深くまで身体を繋げあって……。夜の一時を、こうして二人で過ごすと、不思議とその営みが気持ちよく感じてしまって、一時の幸せのように感じた。
【さくら】と名前で呼ばれ、身体に触れられれば、その理性や欲望には敵わない。
「北斗さんっ……」
「さくらっ……」
「あん……っ」
最近ではその欲望を自分から北斗さんに求めてしまいそうになる時があって、その度に恥ずかしくて気持ち悪く感じる。