【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
「さくら、明日はどこに行きたい?」
夕飯の支度を一緒にしていると、北斗さんがそう聞いてきた。
「え?明日、ですか?」
「ああ。せっかくの二人でのデートだ。さくらの行きたい所に行こう」
そう言われたわたしは、切った野菜を炒めながらどこに行きたいか考えていた。
「さくら、味付けはどうする?」
「そうですね……。じゃあ今日は濃いめにしましょう」
「濃いめでいいのか?」
「はい。濃いめに、しましょう」
こうやって時間がある時は、二人で一緒に夕飯を作ったりしている。
一緒に味付けを考えたりと、共同作業をすると楽しい。
「味見してみて、さくら」
「はい」
北斗さんが味付けしたものを味見してみると、ちょうどよく味付けされていて美味しかった。
「どうだ?」
「美味しいです。ちょうどいいです」
「そうか。よかった」
北斗さんはちょっとだけ、嬉しそうだった。
「北斗さん、卵スープとワカメスープどっちがいいですか?」
「そうだな。 卵スープ、かな」
「分かりました」
急いで卵スープを作り、二人で一緒に夕飯を食べる。