【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
⑥まさかの遭遇、です。
朝からデートなんだと思うと、なんだか緊張する気がする。
「さくら、今日本当に遊園地でいいのか?」
「はい。……実は、行ってみたかったんです。あそこ」
今日わたしが行きたいのは、去年東京にオープンしたレジャー施設で、遊園地だけでなくスポーツ施設などもある大きめのレジャー施設だ。
ずっと行ってみたかったけど、なかなか行く機会がなくて。今日ついに行けると思うと、嬉しい。
「そうか。相当楽しみだったのか」
わたしの表情からそれを読み取った北斗さんは、ニヤニヤしながらそう言ってきた。
「……バレて、ましたか」
それは恥ずかしい……。
「そうと決まれば、早く支度して行こうか」
「……はい」
わたしも急いで出かけるために支度を始めた。
「うーん。メイク、どうしようかな……」
救命医になった頃から、わたしはいつも髪の毛をショートカットにしていた。伸ばしたいと思うも、髪の毛を縛ったりするのがめんどくさくて、ずっと何年もショートカットにしている。
北斗さんはショートカットが可愛いと言ってくれるし、これからもそうしようかと思ってる。