【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。


 この人、変なことばかり言うんだもん……!

「お茶くらい、してくれるだろ?」

「え、え……っと」

 お茶くらいって、言われても……。

「な、そのくらいいいだろ?さくら」

 そう言われたわたしは、断ることも出来ずに「……まぁ、お茶くらい、なら」と答えた。

「決まりだな。 さくら、甘いもの好きか?」

「あ、甘いもの……ですか?」

 わたしがそう問いかけると、北斗さんはメニューを見ながら「ああ。ケーキでも食べないか?ここのケーキ、美味いんだぜ」と聞いてきた。

「そ、そうなんですか……」

 北斗さん、甘いもの好きなのかな……?

「食べるだろ?」

「……じゃあ、はい」

 北斗さんにそんなことを言われたら、断れる訳がない。

「決まりだな」

 北斗さんはメニューを開きわたしの方に向けると、「さくら、どれが食べたい?」と聞いてきた。

「え、えっと……」
 
 メニューを見ながら、何か食べたいものがないか見つめた。

「……あ、じゃあ、チーズフロマージュにします」

 と答えると、北斗さんは「お、いい所いくじゃん、さくら」と嬉しそうに笑った。
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