【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
「そんなに顔を赤らめて言われてもな……。俺を誘ってるとしか、思えないんだが?」
「ち、違います……!」
誘ってなんてない……! なんてことを……!
「冗談だ。 で、どっちで悩んでるんだ?」
「えっと……。こっちと、こっちで」
「どれ?」と選んでくれる様子の北斗さん。
「俺はこっちだな。せっかくのデートだしな?」
「……じゃあ、こっちにします」
わたしは北斗さんに選んでもらった、花柄のワンピースを着ることにした。
「どうですか?」
「すげぇ似合ってる」
北斗さんは嬉しそうに笑っていた。
「ありがとう……ございます」
「さ、支度出来たなら行くぞ?」
「は、はいっ」
わたしは北斗さんの車で、遊園地へと出かけた。
遊園地に着いた時には、すでに駐車場の半分が埋まっていた。
「よし、行くぞ?さくら」
そう言ってわたしの右手を握ってくる北斗さん。わたしは「はい」と返事をしてそのまま入口まで歩き出した。
「大人二枚ください」
「かしこまりました。3600円になります」
北斗さんはポケットからお財布を出し「じゃあこれで」と料金を支払った。