【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。


 そして乗る順番がやってきたわたしたちは、係員の指示に従い席に乗り、安全バーをしっかりと装着した。

「いよいよか」

「ですね」

 発車する時が近づいて行く度にちょっとドキドキする。

「失礼します。安全バー、確認させて頂きますね」

 と、係員が安全バーを確認しに来る。

「お願いします」

 安全バーを確認し終えた、係員のチェックを終えて「では出発しまーす。行ってらっしゃーい」という係員の声に合わせて、アトラクションはついに動き出した。

「いよいよ出発か」

「楽しみですね」

 安全バーをしっかり両手で握りながら、ゆっくりと登っていくジェットコースターに怖さもありつつ、ワクワクした。

「やばい。もう下るか?」

「ですね」

 そしてゆっくりと登っていくジェットコースターは、ついにスピードに乗り落下していった。

「きゃああああ……!!」

「うぉおおおお……!!」

 すごいスピードでグルグルと回っていくジェットコースターに、わたしは思わず「楽しい〜っ……!!」と手を離して両手を広げた。

「さくら、怖くないのか……!?」

「全然です!」
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