【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
わたしは北斗さんと目を合わせ「はい」と頷いた。
「すみません。バイタルの確認をお願いします」
「わ、分かりました」
「さくら、準備はいいか?」
わたしはその問いかけに「はい」と頷いた。
「メスくれ」
「はい」
メスを北斗さんに渡す。北斗さんはメスで体を切り開き、続けてペアンで出血部位の確認をした。
「あった。 さくら止血する。サテンスキーくれ」
「はい。 すみません。輸血を全開にしてください」
「分かりました」
出血部位の確認を終えた北斗さんは、サテンスキーを挟み止血していく。
「止血した。……どうだ?」
すぐにモニターを確認する。
「血圧低下しました!」
「すぐにアドレナリン投与してください!」
「はい!」
アドレナリンを投与し、もう一度モニターを各した。
「ダメだ。戻らない」
「RBC入れてください」
「分かりました」
わたしは北斗さんに「北斗さん、他に出血点はありませんか?」と聞いた。
「……よし、探してみよう。もう一度ペアンくれ」
「はい」
わたしは北斗さんにペアンを渡した。
「……あった。見つけた」