【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
「ただいま」
買い物を済ませて自宅へと戻ったわたしは、すぐに夕飯の支度をした。
今日は北斗さんからのリクエストで、唐揚げにすることにした。北斗さんは唐揚げが大好きだから、大量に作ってあげないと……。
北斗さんのことを思いながら夕飯を作っていると、北斗さんは十九時頃に帰ってきた。
「ただいま、さくら」
「北斗さん、おかえりなさい」
わたしはキッチンからひょこっと顔を出した。
「いいニオイがするな」
「今日は唐揚げです」
「お、美味そうだな」
北斗さんは唐揚げというワードを出すと、一瞬で笑顔になっていた。
「もうすぐで出来ますので、ちょっと待っててください」
「了解。じゃあ着替えてくるわ」
「はい」
唐揚げを揚げ終わった後、二人で夕食を食べ始める。
「美味っ!」
揚げたての唐揚げを一口食べた北斗さんは、美味しそうな顔をしていた。
「それは良かったです」
「さくらの唐揚げ、まじで美味い」
「ありがとうございます」
そんなに喜んでもらえると、わたしも嬉しい。作って良かったと思える。