【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
「お疲れ様でした」
「さくら先生、今日も1日お疲れ様でした」
当直を終えた朝7時。わたしは早番の人へ緊急の患者さんの引き継ぎを行い、服を着替えて病院を出た。
「なんか、疲れたな……」
当直って基本人数が限られて極端に少なくなるから、当直の後はいつもドッと疲れる。
北斗さんの言う通り、体力もっと付けないとダメかもしれない……。
「はぁ……。お腹空いた」
コンビニでも寄って、朝ごはんでも買って帰ろうかな……。
歩きながら見つけたコンビニに立ち寄り、朝ごはんのカフェラテとサンドイッチをレジでふたつ購入し、コンビニを後にした。
「ただいま……」
自宅へと帰ったわたしは、まだ寝ているであろう北斗さんを起こさぬように、そっと家の中に入った。
リビングではお酒を飲んでいたであろう北斗さんが、ソファの上で気持ちよさそうに眠っていた。
「もう、北斗さんってば……」
こんな所で寝てたら風邪引いちゃうよ……。
「北斗さん、ここで寝たら風邪引きますよ」
北斗さんの体を揺さぶり声をかけるが、爆睡しているのか、わたしの声にも全く反応しなかった。