【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
「北斗さん、北斗さん」
どうにかして揺さぶってみてみようと思ったのだけど、それは無理そうだ……。
「……そうだ」
わたしは北斗さんの寝ている隣に布団をかけると、わたしもそこに潜り込んだ。
そして北斗さんに抱きつきながら眠ることにした。
「……北斗さんの寝顔、可愛い」
こんな間近で見たことがあったかという所は、
あるけど……。
「ただいま、北斗さん……」
疲れてしまい一気に睡魔に襲われたわたしは、北斗さんに抱きつきながらそのまま深い眠りに落ちてしまった。
「ん……。んっ……?」
目が覚めた時、もう隣には北斗さんがいなかった。
「北斗さん……?」
あれ、わたし……。何でベッドにいるの?
「起きたか、さくら」
「何で……ベッドに?」
確かソファで一緒に寝ていたはずだったと思うんだけど……。
「決まってるだろ?俺が運んだんだよ」
「……ありがとうございます」
「ったく、まさか俺の隣に潜り込んでくるとはな……。マジでビックリしたけどな」
そう言いながらも、なんだかんだ嬉しそうな北斗さんであった。