【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。


「北斗さん、なんか嬉しそうですね」

 と、言うと「まぁな。だってさくらの大きな胸が、俺の背中にドンと当たってたしな?そりゃあ嬉しいだろ」とニヤニヤしながら言った。

「なっ……。もう、北斗さんったら……!」

 そうやってすぐ、からかうことを言うんだから……!

「まぁでも、さくらが帰ってきたって分かって安心したけどな」

「え……?」

「なんかさくらと一緒にいると、安心するし?」

 そんなことを言われたら、恥ずかしくて照れてしまう……。
 北斗さんはたまに?こうやって嬉しいことを言ってくれるから。わたしも嬉しいと感じる。

「わたしも、同じです」

「ん?」

「わたしも、北斗さんが隣にいると安心します。……そう思います」

 わたしがそう言うと、北斗さんは「そうか……?」と不思議そうな顔をしていた。

「わたしたちは夫婦なので……。やっぱりこうやってお互い同じ気持ちでいれるのは、嬉しいです」

「可愛いこと、言うんだな」

 そう言って北斗さんは、唇を少しだけ強めに重ねてきた。

「んんっ!?」

 北斗さんとのキスは、プリンみたいにほろ苦いのに、甘さがある。
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